骨粗鬆症の原因
原発性骨粗鬆症の場合
「遺伝的素因、閉経および加齢に生活習慣が加わったもの」
続発性骨粗鬆症の場合
「内分泌疾患、生活習慣病などの疾患や、ステロイド薬などの薬物など」
参考資料
「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」
編集
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会
(日本骨粗鬆症学会 日本骨代謝学会 骨粗鬆症財団)
以下、一部抜粋
原発性骨粗鬆症の成因
多くの生活習慣病と同様に、遺伝的素因と加齢に生活習慣が加わった複合的な多因子疾患である。
一方で、骨粗鬆症の病態は骨吸収と骨形成の平衡状態の破綻による骨量減少(骨密度低下)と酸化ストレスの蓄積などによる骨質の劣化である。
遺伝子的素因、生活習慣、閉経及び加齢以外に、このような病態を惹起する特定の原因が認められる場合を続発性骨粗鬆症と称する。
翻って、続発性骨粗鬆症ではない骨粗鬆症が原発性骨粗鬆症であると定義するのは便宜的に有効であり、国内関連学会による原発性骨粗鬆症の診断基準もこのような考え方に基づくものである。
続発性骨粗鬆症をもたらす原因としては、
甲状腺機能亢進症やクッシング症候群をはじめとする内分泌疾患、糖尿病に代表される生活習慣病や慢性腎臓病(CKD)および慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節リウマチ、ステロイド薬やワルファリンなどの薬物などの検討が大切である。
栄養学的な視点からは、アルコール多飲者や胃切除後患者などが要注意群とされている。
さらに最近では、悪性腫瘍に対する化学療法や内分泌療法などの性ホルモンを低下させる治療の副作用として骨粗鬆症が注目されている。
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